
発行日 1997年7月31日
<非売品>
P D 岡次博幸
220×200ミリ オールカラー48ページ
本書は浜名氏が販売を目的とされず出版されたものですので,残念ながらお求めにはなれませんが自費出版の好例としてご紹介させていただきます.
月刊レイル・マガジン1997年11月号(通巻170号)の97頁でも紹介された写真集です.

| 日吉の社宅から、大田区多摩川1丁目に移って15年が経つ。自宅から一番近い品鶴線の多摩川橋梁での撮影が、私のライフワークとなっている。イベントの行事か、雨の降らない休日は、必ず多摩川橋梁にいる。
多摩川での人との出会いも、私の楽しみである。シーズンオフに正ちゃん帽を被って河原でトレーニングしたり、ゴルフの練習をしている巨人軍の長嶋監督。90才を越えた年令で自転車に乗って鳩にパン屑をやりにくる塩田のおばあちゃん。多くの釣り人、船頭さん、ゴルフ練習所の従業員、ジョギングやサイクリングをする人達、散歩する老夫婦と、橋梁で友達になった人は数多くいる。 人ばかりでなく、いろいろな動物達との出会いも多くある。私の頬っぺたをなめる船頭さんのポメラニアン、撮影をしていると私の足に体を擦り付けてくる若いコリー、いつもじゃれ合っている黒と白の斑の二匹の小猫、一羽で飛んで来て撮影中の私と遊ぶ鳩、私に向かって鳴いて自分を主張している雀、川に群がるユリカモメ、川鵜、親子連れで散歩するカルガモ、尾を振って鳴くセキレイ、長い足で魚を探す白鷺、じっと私を見つめていた梟などがいる。 妻を亡くして、一人ぼっちになった私には、多摩川での人や動物達との出会いが唯一の楽しみである。今年の9月に、私は定年を迎える。今後の事はまだ決めていないが、品鶴線多摩川橋梁の撮影は、体の続く限り続けたいと思っている。 1997年5月 大田区多摩川のマンションで記す。 |